新電力(読み)シンデンリョク(その他表記)Power Producer and Supplier

共同通信ニュース用語解説 「新電力」の解説

新電力

大手電力会社が地域ごとに独占してきた電力小売り事業に、2000年に始まった電力小売り自由化で新たに参入する事業者。16年の全面自由化で家庭向けにも参入し、新電力の販売電力量におけるシェアは22年6月時点で2割程度まで増えた。大手都市ガスや石油元売り通信など異業種から多く参画があり、登録事業者数は700社を超える。

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知恵蔵mini 「新電力」の解説

新電力

大手電力会社(一般電気事業者)とは別に新規に参入し、電気の小売りを行う事業者のこと。正式名称は「特定規模電気事業者」、略称PPS」。2000年に開始された、契約電力2000キロワット以上の大工場・百貨店などを対象とした電力の小売り自由化に伴い参入が始まり、11年の東日本大震災後に太陽光など再生可能エネルギーなどを用いた新電力の増加が目立ち始めた。以降、新電力が供給できる契約電力枠は段階的に引き下げられてきたが、14年6月に、家庭向けの電力小売りも16年4月より自由化する法案が成立し(電力完全自由化)、月30社ほどのペース新規参入が続いている。経済産業省に届け出た新電力の数は2014年末で468社。ただし、実際に電気を売る企業は60社程度にとどまっている。電力完全自由化の後は「一般電気事業者」「特定規模電気事業者」といった制度上の事業区分はなくなる。

(2015-1-27)

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