仰しゃんす(読み)おしゃんす

精選版 日本国語大辞典 「仰しゃんす」の意味・読み・例文・類語

おしゃん・す【仰】

  1. 〘 他動詞 サ行特活 〙 おっしゃいます。おおせられます。近世上方でいう。
    1. [初出の実例]「あのおしゃんす事わいの、鹿島浦には宝船が著くとの」(出典:歌謡・松の葉(1703)三)

仰しゃんすの補助注記

江戸前期上方の遊里語であるが、成立過程については、( 1 )仰シャレ(リ)マス━オシャマス━オシャンス(湯沢幸吉郎)、( 2 )オシャレ(リ)マス━オシャリンス━オシャンス(湯沢幸吉郎( 1 )の修正)、( 3 )オオセラレマス━(オシャレマス)=オシャリマス━オシャマスとオシャンス(岸田武夫)、( 4 )「オシャル」に「ンス」のついた形(真下三郎)などの諸説がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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