仲(漢字)

普及版 字通 「仲(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

[字音] チュウ
[字訓] なか

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は中(ちゆう)。〔説文〕八上に「中なり」とあり、仲子の意。兄弟の順序は、殷では大中小、周では伯仲叔季という。もと中に作り、卜辞では中軍の中と区別して、中軍の中には上下に偃遊(えんゆう)(吹き流し)の形を加える。篆文の字が(さい)に従うのは誤りである。

[訓義]
1. なか、中。兄弟の順序において、なか。
2. また、中に作り、通用の例が多い。

[古辞書の訓]
名義抄〕仲 ナカ・ナカナカ

[語系]
仲dium、中・衷tiumは声近く、みな中なるものの意がある。督・tukも声義の関係があり、督は督脈にして身の中央の経脈、(とく)は背の衣縫にして衣の中央の縫いめをいう。仲は親族称謂のほか、〔詩、秦風、黄鳥〕「子車仲行」、〔礼記、月令〕「仲春の」のように、場所や時の中央・中間にあるものをいう。

[熟語]
仲雅・仲父
[下接語]
季仲・伯仲

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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