仲井真村(読み)なけーまむら

日本歴史地名大系 「仲井真村」の解説

仲井真村
なけーまむら

[現在地名]那覇市仲井真なかいま

国場くくば村の東、国場こくば川両岸に位置し、台地中腹、小字仲井真原なけーまばる集落が形成されていた。南端長堂ながどう川が流れる。真和志まーじ間切所属。絵図郷村帳に「中井間村」とみえるが、琉球国高究帳には村名の記載はない。「琉球国由来記」では「仲井真」、「琉球国旧記」では「仲井間」、また紅姓和宇慶家家譜には康熙一四年(一六七五)「真和志間切中栄間」地頭職拝領の記事があり、充当文字は変動しているが、遅くとも一八世紀以降は仲井真の文字に定着する。この充当文字の違いのため地頭地拝領に際して、古くは仲井間(仲井間姓)、後に仲井真(仲井真姓)が用いられた(氏集)。小字前原めーばる一帯は俗に古島原ふるじまばるとよばれていて、古くはこの一帯に集落があったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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