仲尾村
なこーむら
[現在地名]名護市仲尾
羽地間切の中央部に位置し、西は呉我村。ヌホー、ノホーともよぶ。村名の意味は「中の丘」と解する説(沖縄地名考)、また安らかな地、作物がよく育つ地とも解されている(かんてな誌)。古琉球期からの港であるカンティナ(勘手納)の名でよばれることもあった。現在の集落は羽地内海に面した海岸低地に立地するが、かつては南の丘陵地半田の谷に立地していた。絵図郷村帳・琉球国高究帳では羽地間切「なかう村」、「琉球国由来記」では中尾村、道光一五年(一八三五)の羽地間切肝要日記(琉球産業制度資料)などに仲尾村とみえる。前掲高究帳では高頭一二一石余、うち田一一九石余・畠一石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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