任く(読み)マク

デジタル大辞泉 「任く」の意味・読み・例文・類語

ま・く【任く/罷く】

[動カ下二]支配者が命令して行動させる意》
官職に任じる。また、任命して派遣する。
「まつろはぬ国を治めと皇子みこながら―・け給へば」〈・一九九〉
命じて退去させる。
「時に皇孫、姉は醜しとおぼして、召さずして―・け給ふ」〈神代紀・下〉
[動カ四]に同じ。
「大君のとほのみかどと―・き給ふつかさのまにま」〈・四一一三〉
[補説]四段「まき」は万葉仮名表記「麻気まけ」を誤読したところから生じたとする説がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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