企業特殊的熟練(読み)きぎょうとくしゅてきじゅくれん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「企業特殊的熟練」の意味・わかりやすい解説

企業特殊的熟練
きぎょうとくしゅてきじゅくれん

特定の企業内でのみ必要とされる,企業に固有の熟練のこと。日本の企業では,伝統的に,必要な熟練労働者を OJTあるいは社内工養成制度を通じて個別企業内部で育成してきた。そこで形成される熟練は,その企業に特殊な熟練であり,必ずしも他の企業では通用しない。そのため勤労者の側から見ると,他の企業に移っても熟練が評価されないため,特定の企業に定年までとどまることになる。企業特殊的熟練は,日本企業の低い労働移動,終身雇用,さらには企業内労働市場形成の根本原因であるといわれている。

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