伊佐地村
いさじむら
[現在地名]浜松市伊左地町
浜名湖(庄内湖)東岸に位置し、西は佐浜村、北は佐浜新田を挟み和地村。伊左地村とも記す。中世は村櫛庄に属した。嘉暦四年(一三二九)四月二〇日の村櫛庄年貢算用状案(教王護国寺文書)に「伊佐地分 毎年十石六斗六升六勺一向未進」とみえる。この未進は嘉暦三年以来で、元徳二年(一三三〇)六月四日・閏六月二四日、さらに一〇月二七日、幕府は京都東寺最勝光院領村櫛庄雑掌定祐の訴えによって、伊佐地郷寺用米の未進分納入を地頭の馬場谷禅尼へ命じている(同年一〇月二七日「関東下知状」桂文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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