伊佐生村
いざおむら
[現在地名]国富町伊佐生
本庄村の北東に位置し、周囲を八代北俣村・三名村にほぼ囲まれた小村。飛地が四ヵ所ある。建久図田帳に豊前宇佐宮領として「伊佐保別苻三十丁」とみえ、弁済使は僧静連。室町期に書写された日向国図田帳(長谷場文書)には「伊佐保別苻二十丁」とみえるが、二〇丁は三〇丁の誤記の可能性があり、そのまま継承されたとみられる。同地は「いさほ」とよばれていた。宇佐大鏡には諸県庄の収納使分の名田として同庄内の伊佐尾が富松・衾田とともにみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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