滅失(読み)メッシツ

デジタル大辞泉 「滅失」の意味・読み・例文・類語

めっ‐しつ【滅失】

[名](スル)
ほろんでなくなること。「火災堂宇滅失する」
法律で、災害によるか人の行為によるかを問わず、物がその物としての物理的存在を失うこと。
[類語]失う遺失散逸流失消失消滅消散忘失雲散霧散雲散霧消離散四散飛散立ち消え消える失せる散る失する無くなる無くす無くする無くなす喪失する亡失する紛失する落とす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滅失」の意味・読み・例文・類語

めっ‐しつ【滅失】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ほろびうせること。なくなること。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「交易するもの、速に滅失して」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九)
  3. 法律で、物品家屋などが経済的な効用を失う程度に破壊されたり、失われたりすること。
    1. [初出の実例]「盗取せられ又は紛失若くは滅失したる手形其他商法に無効と為し得べきことを定めたる証書の」(出典:民事訴訟法(明治二三年)(1890)七七七条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android