伊切村(読み)いきりむら

日本歴史地名大系 「伊切村」の解説

伊切村
いきりむら

[現在地名]加賀市伊切町・手塚町てづかまち

新保しんぼ村の南西にあり、日本海に臨む。寛政六年(一七九四)の御郡之覚抜書(加賀市史料)には新保村の出村とあり、幕府提出の郷帳類にも村名はみえず新保村に含まれていたが、大聖寺藩においては重要な製塩地であり、塩手米を支給されて藩に塩を納入していた。「江沼志稿」では新保村とは別に村立てされ、明治初年には正式に一村として独立したとみられる。伝承では住民は越前白方しらかた(現福井市)方面からの移住といい、檀那寺もほとんどが越前にある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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