伊勢物語絵巻(読み)いせものがたりえまき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊勢物語絵巻」の意味・わかりやすい解説

伊勢物語絵巻
いせものがたりえまき

平安時代の歌物語『伊勢物語』に取材した絵巻。もとはかなりの大部であったと思われるが、現在は詞(ことば)2段、絵7段分の残欠1巻を残すのみ。絵は引目鉤鼻(ひきめかぎはな)による顔貌(がんぼう)表現が古様を示し、また濃彩の作絵(つくりえ)の画風も伝統をよく踏襲する。また画面は、金銀砂子(すなご)を密にまき、山や土坡(どは)の皴(しゅん)に金泥(きんでい)を多用するなど、きわめて装飾的な傾向が強い。一方、建築などに斜線を駆使した動的で新しい構図感覚も見逃しがたい。鎌倉時代(14世紀)の作で、筆者は不明。大阪府和泉(いずみ)市久保惣(くぼそう)記念美術館蔵。

[村重 寧]

『『日本絵巻大成 23』(1979・中央公論社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 中央公論社

ドンド焼き,サイト焼き,ホッケンギョウなどともいう。正月に行われる火祭の行事で,道祖神の祭りとしている土地が多い。一般に小正月を中心に 14日夜ないし 15日朝に行われている。日本では正月は盆と同様魂...

左義長の用語解説を読む