伊吉博徳書(読み)いきのはかとこのしょ

改訂新版 世界大百科事典 「伊吉博徳書」の意味・わかりやすい解説

伊吉博徳書 (いきのはかとこのしょ)

日本最古の旅行記の一つ。《日本書紀本文割注として孝徳紀から斉明紀にわたり4ヵ所に引用され,当時の日唐間の航路や唐での使人の行動などが知られる。筆者伊吉博徳は帰国後も唐との交渉にあたり,大津皇子事件では一時逮捕されたが,持統朝に遣新羅使となり,文武朝には大宝律令制定に参加した。ほかに《難波男人書(なにわのおひとのしよ)》も同様な遣唐使人の記録である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 青木

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む