伊師町村(読み)いしまちむら

日本歴史地名大系 「伊師町村」の解説

伊師町村
いしまちむら

[現在地名]十王町伊師いし

東は太平洋で、東縁を岩城相馬いわきそうま街道(現国道六号)が縦貫し、村域東側は海岸段丘面、西側は多賀山地丘陵、北は石滝いしたき(現高萩市)。多賀山地東麓に伊師町遺跡・加幸沢かこうざわ遺跡・藻島台めしまだい古墳群・加幸沢古墳群・長者山ちようじややま古墳群・加幸沢横穴群が点在する。石滝村・伊師浜いしはま村・伊師本郷いしほんごう村を含む一帯は、古代藻嶋郷に比定され、「水府志料」は古代の藻島駅の所在を当村にあてるが不明。

古くは寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高にみえる「伊師村」の一部であったが、寛文年間(一六六一―七三)伊師町・伊師浜・伊師本郷の三村に分れ(新編常陸国誌)、元禄郷帳には「伊師町村」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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