伊藤 長蔵(読み)イトウ チョウゾウ

20世紀日本人名事典 「伊藤 長蔵」の解説

伊藤 長蔵
イトウ チョウゾウ

昭和期の出版人,貿易商



生年
明治20(1887)年

没年
昭和25(1950)年

出生地
兵庫県

学歴〔年〕
神戸高商卒

経歴
貿易業を営み、かたわら出版人として活躍。大正10年日本人による初のゴルフ雑誌「阪神ゴルフ」を神戸で創刊(のち「ゴルムドム」と改題)。14年渡英し、英米のゴルフの文献から抜粋した資料を「ゴルファーズ・トレジャーズ」と名付けてロンドンの出版社から出版。わずか1000部の出版で、発行後は版権侵害訴訟などで打撃を受けるが、日本人が海外で出版した唯一のゴルフ書として名を残した。昭和2年愛書家団体・書店・グロリアソサエティを創立、同年11月雑誌「書物の趣味」を創刊した(7冊で休刊)。さらに寿岳文章の「ヰリアム・ブレイク書誌」や保田与重郎の「民族文芸」などを刊行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android