伊藤博(読み)イトウ ハク

20世紀日本人名事典 「伊藤博」の解説

伊藤 博
イトウ ハク

昭和・平成期の万葉学者 筑波大学名誉教授。



生年
大正14(1925)年7月1日

没年
平成15(2003)年10月6日

出生地
長野県高遠町

学歴〔年〕
京都大学文学部文学科〔昭和27年〕卒

学位〔年〕
文学博士

主な受賞名〔年〕
斎藤茂吉短歌文学賞(第11回)〔平成12年〕「万葉集釈注」

経歴
筑波大学文芸・言語学系教授を経て、共立女子大学国際文化学部教授を務めた。著書に「万葉集相聞の世界」「古代和歌史研究」「万葉集研究」(共編)など。万葉集研究の第一人者として知られ、万葉学会代表を務めた。平成8年15年の歳月をかけた「万葉集釈注」(全11巻 集英社)が出版された。個人の全注訳は師の万葉学者・沢瀉久孝以来38年ぶり。11年総解説の別巻を出し、18年に及ぶ作業を完結した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊藤博」の解説

伊藤博 いとう-はく

1925-2003 昭和後期-平成時代の国文学者。
大正14年7月1日生まれ。万葉学者の沢瀉久孝(おもだか-ひさたか)に師事。筑波大教授をつとめ,退官後共立女子大教授。約20年をかけて「万葉集釈注」を完成させ,平成12年斎藤茂吉短歌文学賞を受賞。平成15年10月6日死去。78歳。長野県出身。京大卒。本名は博(ひろし)。著作ほかに「古代和歌史研究」「万葉集相聞の世界」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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