伊藤 孝重(読み)イトウ コウジュウ

20世紀日本人名事典 「伊藤 孝重」の解説

伊藤 孝重
イトウ コウジュウ

大正・昭和期の園芸家



生年
明治30(1897)年1月13日

没年
平成4(1992)年12月15日

出身地
岐阜県恵那市

学歴〔年〕
上田蚕糸学校(現・信州大学繊維学部)卒

主な受賞名〔年〕
全国園芸文化協会園芸文化賞〔平成3年〕

経歴
蚕糸学校在学中、東京のデパートで輸入品のシクラメンを見学し美しさに感動して栽培決意。卒業後の大正7年、本場ドイツから種や参考資料を取り寄せ、恵那市の大井ダムを建設したドイツ人技師の指導も受け、国内初の栽培を手掛けた。ほぼ10年かけて安定生産に成功。地元の農家に栽培法を指導し東京、大阪などを行商して販路開拓にも努め、恵那地域は戦後、シクラメン種苗の大産地に成長。75才で栽培の現役を退く。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報