伊計村(読み)いちむら

日本歴史地名大系 「伊計村」の解説

伊計村
いちむら

[現在地名]与那城町伊計いけい

伊計いけい島の南側にあり、一島一村である。「おもろさうし」巻九の二四には「いけのもりくすく」、巻一六の五には「いけはなれ」とある。絵図郷村帳には伊計島とある。琉球国高究帳にも伊計島とあり、高頭八二石余、うち田一四石余・畠六七石余。里積記によれば田畑とも下の村位。脇地頭は万暦元年(一五七三)一〇月一六日に毛氏(上里家)五世毛元龍国頭親方盛埋の任職を確認できるのみである(毛姓上里家家譜)。かつて伊計村には忌辰(死者の命日)や盆に祭を行う風習がなく、乾隆三四年(一七六九)に地方役人が指導して祭祀を行うようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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