伏兎(読み)ふくと

精選版 日本国語大辞典 「伏兎」の意味・読み・例文・類語

ふく‐と【伏兎】

〘名〙
① 伏して隠れているウサギ。〔漢書‐鄒陽伝〕
② 馬の頸の背の小高いところ。〔都会節用百家通(1796)(古事類苑・動物二)〕
薬草ぶくりょう(茯苓)」の異名。〔新十二月往来(1206頃か)〕 〔本草綱目木部茯苓釈名

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の伏兎の言及

【和菓子】より

…和風の菓子,日本の伝統的な菓子といった意味であるが,おおむね江戸時代までに中国やヨーロッパから製法を伝えられ,それを日本化したものが多い。米・麦その他の穀粉,葛(くず)粉・ワラビ粉などのデンプン,アズキ・大豆などの豆類,および砂糖を主材料とする甘味のものが多く,鳥獣肉,乳製品はまったく使わず,油脂も水溶きした穀粉を焼くときに少量の植物油をひく程度にしか用いず,香辛料の使用も少ない。食味の面からすると,茶の湯を中心として普及してきた緑茶の飲用にふさわしいものとして形成されており,色彩・形態の美しさとともに,草木の葉などを利用して豊かな季節感をもっているのが特徴である。…

※「伏兎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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