伏鉢(読み)フクバチ

精選版 日本国語大辞典 「伏鉢」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ばち【伏鉢・覆鉢】

  1. 〘 名詞 〙 屋根の頂の露盤の上にある、鉢を伏せたような半球形のもの。その上に請花(うけばな)九輪あるいは宝珠をのせる。
    1. [初出の実例]「一、腹鉢、請花の高さは露盤の長さのべにして、露盤の下より請花の上までにすべし」(出典:匠明(1608‐10)塔記集)

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世界大百科事典(旧版)内の伏鉢の言及

【ストゥーパ】より

…釈迦の遺骨を納めた聖建造物。パーリ語でトゥーパthūpa,中国や日本では窣堵波,卒塔婆(そとば),塔婆,塔,浮図(ふと)などといい,スリランカではダーガバdāgaba(遺骨を納める所を意味するdhātugabbhaの転訛)とも呼ぶ。また礼拝対象一般を指すチャイティヤと同義とされることもある。英語パゴダpagoda(フランス語pagode,ドイツ語Pagode)は東洋の高塔状宗教建造物,特にビルマ式のストゥーパを指す。…

【相輪】より

…青銅製,鉄製が多く,石塔,瓦塔では石製,瓦製がふつう。下から方台状の露盤(ろばん),倒椀形の伏(覆)鉢(ふくばち),ついで請(受)花(うけばな)と重ね,柱となる刹管(さつかん)を立てて宝輪を九つとりつける(九輪)。さらに上に,透彫の水煙(すいえん)4枚を放射状に配し,その上に竜車(りゆうしや),最上端部に宝珠(ほうしゆ)をおく。…

※「伏鉢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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