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相輪 そうりん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

相輪
そうりん

仏塔の最上部に取付けられる金具の総称。五重塔,三重塔などの木造層塔では,下から露盤 (ろばん) ,伏鉢,受花 (請花) ,九輪,水煙,竜車 (りゅうしゃ) ,宝珠 (ほうじゅ) の7部分から成る。塔の原型であるストゥーパは相輪の部分だけであった。

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デジタル大辞泉の解説

そう‐りん〔サウ‐〕【相輪】

五重の塔など仏塔の最上部にある金属製の部分。下から露盤伏鉢(ふくばち)請花(うけばな)九輪(くりん)水煙竜舎(りゅうしゃ)宝珠で構成される。九輪だけをさしてもいう。インドの仏塔の傘蓋(さんがい)が発展したもの。

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百科事典マイペディアの解説

相輪【そうりん】

仏塔の頂上の飾りで,インドの後期ストゥーパに起源。木造塔では青銅製,鉄製が多い。構造は伏盤,伏鉢,請花,九輪(宝輪),水煙,竜車,宝珠からなり,塔の全高の3分の1程度が普通。
→関連項目宝塔

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世界大百科事典 第2版の解説

そうりん【相輪】

九輪(くりん)ともいう。仏塔最上層の屋頂に立つ最上端部。青銅製,鉄製が多く,石塔,瓦塔では石製,瓦製がふつう。下から方台状の露盤(ろばん),倒椀形の伏(覆)鉢(ふくばち),ついで請(受)花(うけばな)と重ね,柱となる刹管(さつかん)を立てて宝輪を九つとりつける(九輪)。さらに上に,透彫の水煙(すいえん)4枚を放射状に配し,その上に竜車(りゆうしや),最上端部に宝珠(ほうしゆ)をおく。日本の相輪の全長は,塔総高の3分の1から4分の1を占める長大なものが多い。

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大辞林 第三版の解説

そうりん【相輪】

仏塔の最上部にある装飾部分。下から露盤・伏鉢ふくばち・請花うけばな・九輪・水煙・竜舎・宝珠の七つから成る。相輪全体を九輪と称することもある。青銅製・鉄製・石製などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

相輪
そうりん

仏塔の屋上、心柱の頂部にある青銅製あるいは鉄製の飾り。基本形は七つの部分からなり、下から露盤(ろばん)、伏鉢(ふくばち)、受花(うけばな)(請花(うけばな))、九輪(くりん)、水煙(すいえん)、竜車(りゅうしゃ)、宝珠(ほうじゅ)と重ねられ、受花から宝珠に至るまでは(さっかん)が心柱の周りを覆って取り付けられている。相輪の形はインドのストゥーパ(仏塔)を象徴化したもので、ストゥーパの円筒形の台基が露盤として表され、墳丘が伏鉢、平頭が受花、傘蓋(さんがい)が九輪、そして傘竿(さんかん)管に相当する。相輪のなかで水煙は管の四面に取り付けられて目だつので、もっとも意匠を凝らす。有名なのは奈良薬師寺東塔の、雲中に遊ぶ天人の水煙や、京都醍醐(だいご)寺五重塔の宝鐸(ほうたく)を下に吊(つ)るした火炎状の水煙である。奈良室生(むろう)寺五重塔では九輪上に水煙がなく、傘蓋のある宝瓶(ほうへい)がこれにかわる。また、奈良當麻(たいま)寺の東塔と西塔では、九輪が八輪分しかなく珍しい。一方、多宝塔では、九輪上には水煙を飾らず、2ないし3段重ねた華盤(かばん)と、その上に火炎の巡る宝珠を置く相輪となり、華盤から屋根隅に宝鎖(ほうさ)が垂れ下がる。[工藤圭章]

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世界大百科事典内の相輪の言及

【五重塔】より

…しかし,塔の建立は功徳とされ,平安時代には多数の仏塔が生まれ,これを巡礼する行も広まった。外観は基壇,塔身,相輪からなる。中央に心柱(しんばしら)または刹柱(さつちゆう)が独立し,その上部が相輪となる。…

【天蓋】より

…当時インドの王侯や貴族は炎暑や熱風,あるいは塵埃を避けるため,従者や下僕に傘蓋(さんがい)をかざさせたもので,貴人の外出には必需の品であった。サーンチーの仏塔をはじめ,多くの仏塔の頂上に2重,3重,あるいは5重,7重と円板を重ねたように見えるものは,多くの在俗の信者たちが寄進した傘を一木の刹(さつ)に連らね,これを頂上にかざしたものであるが,日本ではこれを相輪,九輪と呼ぶ。これもいわば天蓋の一種,あるいはその起源的なものといえる。…

【塔】より

…バウハウス時代のミース・ファン・デル・ローエによる鉄とガラスの摩天楼プロジェクト(1922)は,1950年代以後に現実のものとなり,明快な超高層建築を出現させた。教会堂建築【長尾 重武】
【中国】
 中国に仏教が伝えられたのは漢代であるが,建築にインド系の新要素が導入されたことを示す最古の例証は,《三国志》に,後漢時代末に笮融(さくゆう)が徐州に建てたと見える浮屠(ふと)祠で,金色の仏像をまつり,九重の銅槃(どうばん)からなる相輪を掲げた楼閣であった。浮屠(または浮図)は仏陀の転訛で,のちにはもっぱらストゥーパstūpaを音写した率都波の訛略である塔の名で呼ばれる建築類型を指す。…

【仏教美術】より

…これに対してクシャーナ朝の垂直に重層化する方式の仏塔は,西域をへて中国に伝来する。 中国に入ったストゥーパは,中国古来の楼閣建築と結合して層塔となり,最上部に小型の覆鉢が載せられ,その上に傘蓋が高く延びて相輪となる。層塔ははじめ浮屠祠(ふとし)と呼ばれ,漠然と仏堂とみなされたため,初重に仏像が置かれたが,4,5世紀に舎利信仰が高まり,仏堂と分離し,層塔ははじめて塔として独立し,これより堂塔の具備する仏教寺院に発達した。…

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