伝兵衛(読み)でんべえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伝兵衛」の解説

伝兵衛 でんべえ

?-? 江戸時代前期-中期の漂流民。
記録にのこるロシアにわたった最初の日本人。元禄(げんろく)8年(1695)ごろ大坂から江戸にむかう途中,船が難破しカムチャツカ漂着コサックの頭目アトラソフにともなわれてモスクワにいき皇帝ピョートル1世に謁見し,ペテルブルグで日本語学校の初代教師となった。大坂出身。洗礼名はガブリイル。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の伝兵衛の言及

【ロシア】より

…18世紀の10年代から千島列島にも進出を始めた。一方,史料によって判明している限りでは,大阪の商人伝兵衛が17世紀の末に初めてカムチャツカ半島に漂流し,1702年にピョートル1世に謁見した。その後何組か漂流する者があったが,日本に帰国できたのは伊勢の大黒屋光太夫が最初である。…

※「伝兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android