日本歴史地名大系 「伝治沢町」の解説 伝治沢町でんじさわまち 北海道:渡島支庁松前町松前城下伝治沢町[現在地名]松前郡松前町字月島(つきしま)・字豊岡(とよおか)・字東山(ひがしやま)近世から明治三三年(一九〇〇)まで存続した町。近世は松前城下の一町。伝治沢川(大泊川)河口近くの左岸にある町。享保二年(一七一七)の「松前蝦夷記」にみえる「大泊川町」、宝暦一一年(一七六一)の「御巡見使応答申合書」にみえる「大泊り川町」にあたる。享保―宝暦期には伝治沢川を大泊(おおとまり)川と称していたようで、文化六年(一八〇九)には「とらめき町」と「伝次沢町」を合せて家数一二七・人数四一四となっており(「村鑑下組帳」松前町蔵)、宝暦から文化までの間に呼称が変わったらしい。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by