日本歴史地名大系 「松前城下」の解説
松前城下
まつまえじようか
近世の福山城の城下町。福山城下・松前町・福山町ともいう。主として松前藩領、一時期幕府領、明治初年は館藩領であった。松前の地名について上原熊次郎は「夷語マトマイと申候得共、ヲマツナイなり。則婦人の在す沢と訳す。扨、ヲとはヲカイの略語にして有る又は在すと申事。マツとは婦人と申事。ナイとは沢又渓と申事なり」と記し、また神明社近くの小川を「はつこ沢」というのは「ヲマツナイの古事なるべし」とする(地名考并里程記)。南は松前湾に面し、背後には東から
〔松前城下の特徴〕
慶長一一年(一六〇六)に福山館(城)が完成するが、それ以前の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報