伴細胞(読み)はんさいぼう

精選版 日本国語大辞典 「伴細胞」の意味・読み・例文・類語

はん‐さいぼう‥サイバウ【伴細胞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 被子植物師管に付着する柔細胞。師管原基の細胞縦裂によって生ずる。原形質に富み、師管とは多数膜孔で連絡する。
  3. 藻菌類中の一種にみられる配偶子嚢接合において、受精を完了した接合子に付着している中空の小形の細胞。大配偶子嚢に移行した後の小配偶子嚢をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の伴細胞の言及

【師管】より

…生きてはいるが核はなく,通道のため特殊化した細胞である。師管に平行して伴細胞がならんでいるが,これは核をもった細胞で,師管のはたらきに密接に関連していると考えられている。シダ植物や裸子植物には師管のかわりに師細胞sieve cellがある。…

※「伴細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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