コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

原形質 げんけいしつ protoplasm

翻訳|protoplasm

7件 の用語解説(原形質の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

原形質
げんけいしつ
protoplasm

細胞機能の基礎となっている物質で,あらゆる生活活動を行うので生活物質とも呼ばれる。大部分の生物では,原形質は細胞質と核とに分化している。原形質の一般的な化学組成は水 85~90%,蛋白質 (核蛋白質を含む) 7~10%,脂質1~1.5%,その他の有機物1~1.5%,無機イオン 1.5%である。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

げんけい‐しつ【原形質】

細胞の生きている部分を構成し、生命活動の基礎となっている物質。細胞質からなり、細胞膜に包まれ、全体としてコロイド状を呈する。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

原形質【げんけいしつ】

細胞から細胞膜を除いた核質と細胞質を指す。水を分散媒としタンパク質,脂質,核酸,炭水化物,無機イオンなどが分散したコロイド系で,粘性,弾性を示す。真核生物では,ミトコンドリアなどの細胞小器官を含み,原形質流動がみられることが多い。
→関連項目液胞後形質細胞膜発生

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

原形質

 →プロトプラスト

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

げんけいしつ【原形質 protoplasm】

生命に必要な代謝機能を営む,細胞のいわゆる生きた部分で,細胞質cytoplasmと核質nucleoplasmからなる。原形質は,細胞膜によって細胞外環境から隔離されるとはいえ,能動輸送によってエネルギー物質の取込み代謝物質の排出を行い,恒常性を保ちながら,活発な生命活動を営んでいる。この用語が広く使われてきた背景には,当初の光学顕微鏡による観察からは,細胞の内容が詳しくわからず,比較的均質であると考えられていたという事情があった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

げんけいしつ【原形質】

自己増殖・物質代謝・運動など、細胞内で生命活動の基礎となっている物質系の総称。核と細胞質とに分けられる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

原形質
げんけいしつ
protoplasma

動物、植物の細胞を構成している物質のうち、生きている部分をいう。この語は、1840年にチェコの動物生理学者プルキンエが動物細胞について、1846年にドイツの植物学者H・V・モールが植物細胞について、その内容物をプロトプラズマprotoplasmaとよんだものの和訳である。しかし原形質を構成する各部分を分離して行う研究が進むにつれて、それらをまとめた原形質という表現の意義は少なくなり、原形質流動原形質分離などを除いては、使用頻度が減りつつある。細胞の生きている部分(原形質)以外の部分は後形質といい、代表的なものは植物の細胞壁、色素、貯蔵物質分泌顆粒(かりゅう)などである。原形質は水を分散媒とする多分散系で、分子分散系(無機塩、低分子化合物の溶液)、コロイド系(高分子化合物)、粗大分散系(細胞小器官、不溶性物質)の3系を含んでいる。原形質の85%は水であり、その他の化学組成はタンパク質約10%、核酸約1%、脂質約2%、無機物約1.5%などである。普通、細胞の周辺部の原形質は粘性の高い原形質ゲルで構成されているが、原形質ゾルとの間に可逆的な転換をする。このゾル‐ゲル転換はアメーバ運動、エンドサイトーシス(細胞膜の流動による外界からの物質の取り込み作用の総称)などの細胞運動に重要な働きをすると考えられ、これらの細胞運動や原形質流動にはアクトミオシン系の繊維構造が関係している。原形質ゲルは光学顕微鏡では透明、均質に見える。細胞内部の原形質はゾルで顆粒が多い。原形質の弾性、粘弾性、粘性、浸透圧、コロイド浸透圧などは細胞の物理的特性に重要な意味をもつ。[大岡 宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の原形質の言及

【核】より

…細胞内にあって遺伝情報をになう最も基本的な構造。菌類や原生動物などの下等生物から高等動植物に至る真核細胞では,すべての染色体が核とよばれる球状構造の特殊な原形質(核質)の中にある。核は二重の膜構造(核膜)によって他の原形質(細胞質)から隔離された原形質成分であるが,細胞質への通路として核膜には多数の小孔(核膜孔)があいている。…

【細胞】より

…生命の基本的単位。細胞は細胞膜によって包まれた原形質で,原則として自己増殖ができ,生体の構造単位でもある。細胞についての最初の記載は,R.フックによってなされた(1665)とされているが,それはコルク組織の死んだ細胞のあとの細胞壁で囲まれた小さな部屋cellを観察したものであった。…

※「原形質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

原形質の関連キーワード細胞膜体細胞T細胞ヘルパーT細胞生活力代謝機能BMRフィーダー細胞セメント芽細胞相互化

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone

原形質の関連情報