伸び計(読み)のびけい(その他表記)extensometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伸び計」の意味・わかりやすい解説

伸び計
のびけい
extensometer

試験片その他の伸縮量を精密に測定する装置。2点間の距離 (標点距離) の変化がわかれば,ひずみが得られるので,ひずみ計としても取扱われる。伸縮量は一般に微小なので,なんらかの拡大機構を必要とし,その機構によって,機械的,光学的,電気的,その他の伸び計に分類される。機械的伸び計は,拡大機構に機械てこを利用したもので,オクイゼン型が代表例になる。光学的伸び計は,標点間の長さ変化を機械的に鏡の回転角に変え,光てこによって拡大して測定するので,大変正確である。マルテンスの伸び計がある。電気的伸び計には差動変圧器型が多く用いられ,動的な伸縮をも測定できる長所をもっている。このほか,空気マイクロメータ式や振動線式の伸び計がある。現在用いられている伸び計では,通常1μm程度の読取りが可能である。

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世界大百科事典(旧版)内の伸び計の言及

【ひずみけい(歪計)】より

…伸び計ともいう。材料の機械的性質の一つである伸び特性を求める測定器。…

※「伸び計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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