低温溶液重縮合(読み)テイオンヨウエキジュウシュクゴウ

化学辞典 第2版 「低温溶液重縮合」の解説

低温溶液重縮合
テイオンヨウエキジュウシュクゴウ
low-temperature solution polycondensation

100 ℃ 以下反応温度で行われる溶液重縮合反応.用いる縮合反応は限定され,普通,アミンと酸塩化物のような高速の反応が用いられる.高温の場合と異なり,生成重合体分子量は反応度と両成分のモル比にはあまり関係がない.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の低温溶液重縮合の言及

【重合】より

モノマーの反応性基の反応性が高い場合には,反応を低温で行うことができる。低温溶液重縮合や界面重縮合がそれで,界面重縮合では異なる反応性基をもつ2種のモノマーをそれぞれ有機溶媒と水(互いに混じり合わない)に溶かし,その界面でポリマーの生成反応を行わせる(図)。これらの方法は,たとえば融点が高くて加熱溶融重縮合反応が行えないような高分子(耐熱性高分子)の製造に用いられる。…

※「低温溶液重縮合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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