低酸素応答(読み)テイサンソオウトウ

デジタル大辞泉 「低酸素応答」の意味・読み・例文・類語

ていさんそ‐おうとう〔‐オウタフ〕【低酸素応答】

体内で酸素不足の状態にある細胞が示す適応。細胞が周囲の酸素濃度の低下を感知すると、低酸素誘導因子HIFヒフ)が誘導され、酸素の運搬能力を上げるよう、血管新生分化、細胞の増殖を促す。
[補説]米国のG=セメンザ、W=ケリン英国のP=ラトクリフは、この仕組みを解明した功績により、2019年ノーベル医学・生理学賞を受賞した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android