日本歴史地名大系 「佐々井村」の解説 佐々井村ささいむら 広島県:高田郡八千代町佐々井村[現在地名]八千代町佐々井勝田(かつた)村の西南に位置し、下根(しもね)村より北東流する簸川(ひのかわ)の沖積平野左岸に集落が集まる。また川沿いには雲石路が通る。東南は志路(しじ)村(現広島市安佐北区)で、西は堂床(どうとこ)山(七三九・八メートル)の山地を境に山県郡に接する。「芸藩通志」に「広廿町余、袤一里十五町、左右山連り、上野郷中を通じ澗水をうけて東に出る」と記す。「篠井村」とも記す。文明二年(一四七〇)六月三日付の室町幕府奉行衆下知状(毛利家文書)をもって毛利豊元は将軍義政より「宍戸駿河守跡但除秋野粟屋等」の領知を預けられたが、同七年一一月二四日付の毛利豊元譲状(同文書)によると、このうちに「佐々井」の地が含まれている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報