佐々木 高行(読み)ササキ タカユキ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「佐々木 高行」の解説

佐々木 高行
ササキ タカユキ


肩書
枢密顧問官

生年月日
天保1年10月12日(1830年)

経歴
国学、兵学、剣道を修め、尊攘派として土佐藩内の保守、公武合体、勤王各派の間に立って活躍。慶応2年藩主山内容堂の命で太宰府にあった三条実美を訪ね、帰国後藩論を倒幕にまとめた。さらに坂本龍馬らと図り藩主に大政奉還建議を勧めた。明治元年鳥羽伏見の戦いでは長崎奉行所を占領、治安維持に尽力。維新後新政府にあって長崎裁判所助役を振り出しに参議、司法大輔に進み、明治4年岩倉具視に従って欧米視察。6年征韓論で下野せず、10年西南戦争には、西郷軍についた立志社の片岡健吉、林有造らを逮捕させた。14年参議兼工部卿、21年枢密顧問官となり、明宮(大正天皇)らの教育主任。42年侯爵。

没年月日
明治43年3月2日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報