佐伯富男(読み)サエキ トミオ

20世紀日本人名事典 「佐伯富男」の解説

佐伯 富男
サエキ トミオ

昭和・平成期の登山コンサルタント



生年
昭和4(1929)年1月25日

没年
平成2(1990)年6月11日

出生地
富山県中新川郡立山町芦峅寺

学歴〔年〕
北海道大学農学部林学科〔昭和28年〕卒

主な受賞名〔年〕
環境庁自然公園功労賞〔昭和56年〕,野生鳥類保護功労賞〔昭和60年〕

経歴
大学時代から山岳部員として鳴らし、昭和31年南極観測隊第1次越冬隊員。その後、海外極地探検に度々参加。47〜49年アラスカ少年少女探検学校副校長。57年富山県の依頼でライチョウの冬の生態を観察した調査隊長。のち立山専業ガイドとなり、立山連峰の自然保護に力を入れた。また富山雷鳥研究会長もつとめた。著書に「沢あるき」「あるガイドの手記」「山と雪に生きる」「エベレスト村長日記」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐伯富男」の解説

佐伯富男 さえき-とみお

1929-1990 昭和後期-平成時代の登山ガイド。
昭和4年1月25日生まれ。31年第1次南極観測越冬隊,40年北大パタゴニア調査隊,45年エベレスト・スキー探検隊にくわわる。42年生地富山県立山町にできた文部省登山研修所に勤務。のち剣岳(つるぎだけ)の遭難防止やライチョウの生態調査などにたずさわる。平成2年6月11日死去。61歳。北大卒。著作に「あるガイドの手記」「山と雪に生きる」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android