佐作郷(読み)さきごう

日本歴史地名大系 「佐作郷」の解説

佐作郷
さきごう

和名抄」所載の郷。諸本とも訓を欠き、ササカとする説があるが、サキの可能性が高い。藤原宮跡出土木簡に「海評佐々阿田矢軍布」とみえる。平城宮跡出土木簡には「隠伎海部郡作佐郷大井里」とあり、紫菜二斤を調として貢進している。養老七年(七二三)佐ゝ郷大井里の阿曇部が調の海藻六斤を納めており(平城宮跡出土木簡)、天平七年(七三五)には作佐郷大井里の海部直佐原が調の御取鰒を納入している(平城京二条大路跡出土木簡)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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