佐屋町(読み)さやちよう

日本歴史地名大系 「佐屋町」の解説

佐屋町
さやちよう

面積:一八・六八平方キロ

海部郡の西部に位置し、古くは佐屋路(佐屋海道)の主駅として佐屋湊をひかえ、桑名くわな(現三重県)への「三里の渡」の起点でもあった。海東かいとう海西かいさい両郡中の一〇九ヵ村を所管した佐屋代官所の所在地で、明治維新とともに明治五年(一八七二)宿駅の廃止、関西鉄道の創設、佐屋川の廃川と追打ちをかけられた。この間豪農層有志によって製糸工場や全国に先駆けての化学肥料工場も営まれ昭和期を迎えた。第二次世界大戦後工場誘致に成功し紡績工場・機械工場が定着した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報