佐山俊二(読み)サヤマ シュンジ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「佐山俊二」の解説

佐山 俊二
サヤマ シュンジ


職業
俳優 コメディアン

本名
中江 勇(ナカエ イサム)

生年月日
大正7年 9月13日

出生地
北海道 登別市

出身地
北海道 室蘭市

学歴
室蘭高小卒

経歴
昭和13年博多でタップダンサーとしてデビュー。戦時中佐山俊二一座を結成し、コメディアンに転進戦後は浅草オペラ座、ロック座などに出演したあと、浅草フランス座に入り、八波むと志と“あらいやだ”コンビを組み人気を得る。31〜32年浅草・常盤座で松竹浅草ミュージカルスに出演。37年の脱線トリオ解散後、由利徹南利明と新トリオを組んでテレビドラマや舞台で活躍した。独特の軽妙さやおとぼけの演技で人気を得、軽演劇界の“お父ちゃん”と親しまれた。映画では「男はつらいよ・柴又慕情」「喜劇・命のお値段」などに出演。

没年月日
昭和59年 1月30日 (1984年)

家族
兄=中江 良夫(劇作家)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

世界大百科事典(旧版)内の佐山俊二の言及

【軽演劇】より

… しかし一方,戦後,軽演劇にとってかわった形で庶民の娯楽として全盛をきわめたストリップショーのコントの中から,あらたな軽演劇の人材が育った。たとえば,一時期の浅草フランス座には,戦前からのベテランの佐山俊二のほか,渥美清(1928‐96),関敬六,谷幹一,南利明,八波むと志,作家の井上ひさし(1934‐ )といった,若い才能が集まっていた。また由利徹は〈ムーラン・ルージュ〉解散後は新宿セントラルなどに出演していたし,三波伸介(1930‐82),戸塚睦夫は新宿フランス座の出身である。…

※「佐山俊二」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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