日本歴史地名大系 「佐幌岳」の解説 佐幌岳さほろだけ 北海道:上川支庁南富良野町佐幌岳南富良野町と十勝支庁上川郡新得(しんとく)町の境、狩勝(かりかち)峠の北に位置。標高一〇五九・五メートル。日高山脈の北端にあたり、山体は花崗岩を主体とし、周辺は十勝溶結凝灰岩の台地をなす。「蝦夷人物誌」によると上川の「ヲチンカバ」に住む「ブヤツトキ」は猟業を好み、「朝に家を出ては夕はサヲロトカチ領なりに夜を明し、またの夕はクスリ、トコに越るをもことゝも思はず」という。山川地理取調図には「サヲロノホリ」とみえる。「戊午日誌」(登加智留宇知之誌)に「サヲロノホリといへる高山一ツ見ゆ。此うしろサルの川すじより皆ユウハリの山々に当るなりと。是より此沢まゝ下ること凡七八丁過て、丸小屋の跡を見る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by