ニトマフ(読み)にとまふ

日本歴史地名大系 「ニトマフ」の解説

ニトマフ
にとまふ

漢字表記地名「人舞」のもとになったアイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入り人舞ひとまい村に包含された。仮名表記は「ニトマフ」(玉虫「入北記」、島「入北記」、「蝦夷日誌」一編、「廻浦日記」、「戊午日誌」登加智留宇知之誌)のほか、「東蝦夷地場所大概書」の「戸勝場所」に「にとまま」とみえる。一帯の地況は「小川有。此処をこへて少しの原の高き処有り。其後ろは一面の原目も及ばざる計の処なり」(登加智留宇知之誌)とされ、戸口玉虫「入北記」に六軒・二八人(男一八・女一〇)とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android