佐波令(読み)さばりよう

日本歴史地名大系 「佐波令」の解説

佐波令
さばりよう

多々良たたら山の東南麓、佐波川の南の地で、南東は海にも臨む。周防国衙や国分寺が置かれて古くから栄えた地で、東西に山陽道が通り、瀬戸内海交通の要衝でもあった。

佐波の地名は古く「日本書紀」に「周芳娑麼」「周芳沙麼之浦」「娑婆水門」などとみえ、「和名抄」には佐波郷が記される。

正治二年(一二〇〇)一一月日の周防阿弥陀寺田畠坪付(周防阿弥陀寺文書)によれば、佐波令内に阿弥陀あみだ寺の寺用料田があり、美香里・立石里・下村里・祝津里などに散在していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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