佐渡町(読み)さどまち

日本歴史地名大系 「佐渡町」の解説

佐渡町
さどまち

[現在地名]甲府市相生あいおい二丁目

片羽かたば町一丁目から南へ光沢寺地内こうたくじじない町に至る南北通りを表佐渡おもてさど町、その西裏通りを裏佐渡うらさど町とよぶ。郭外武家地の一つ。東はやなぎ町四丁目とみどり町。町名は「甲斐国志」によれば、大久保長安が甲州金鋳造のため佐渡国から金工を移住させたことによるという。延宝二年(一六七四)の御鷹書付(県立図書館蔵)には佐戸さど町ともみえ、甲府家の御鷹部屋が設けられていた。元禄三年(一六九〇)の甲府町絵図写(坂田家文書)には佐渡町の名が示されるのみであるが、甲府藩領期には表佐渡町に代官・物頭・諸士の屋敷が並び(甲陽柳秘録)、享保九年(一七二四)以後は赴任した甲府勤番士の拝領屋敷が表佐渡町に一二屋敷、裏佐渡町に八屋敷あった(裏見寒話)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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