何がさて(読み)ナニガサテ

デジタル大辞泉 「何がさて」の意味・読み・例文・類語

なにがさて

何はともあれ。とにかく。何はさておき。
「馬鹿気た様なことを思って見たり、―上機嫌だったのだ」〈梶井・瀬山の話〉
もちろん。
「『今日は一段の御機嫌でござる』『―、かやうに天下穏やかにして、めでたい折から、機嫌の悪からう子細がない』」〈虎明狂・鈍根草

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精選版 日本国語大辞典 「何がさて」の意味・読み・例文・類語

なにが【何が】 さて

  1. 一つ意志判断を、他の一切の意志や判断をさしおいて、強く主張する気持を表わす。どのようにしてでも。とにもかくにも。なにがさておき。
    1. [初出の実例]「ていしゅ歌を所望か。中々。何がさてよまひでは」(出典:虎明本狂言・萩大名(室町末‐近世初))

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