デジタル大辞泉 「機嫌」の意味・読み・例文・類語
き‐げん【機嫌/×譏嫌】
1 表情や態度にあらわれる気分のよしあし。快・不快などの感情。気分。「―がよい」「―を損ねる」
2 人の意向や思わく。また、安否やようす。「―をうかがう」
3 そしりきらうこと。嫌悪すること。
「時人の―をかへりみず、誓願の一志不退なれば」〈正法眼蔵・行持〉
4 時機。しおどき。
「病をうけ、子産み、死ぬることのみ―を計らず」〈徒然・一五五〉
[形動][文][ナリ](多く「御機嫌」の形で)気分がよいさま。愉快なさま。「だいぶお酒が入ってご―なようす」→
[補説]もと「譏嫌」と書き、そしりきらうの意。仏教で、他人の「譏嫌」を受けないようにする戒律「息世譏嫌戒」から出た語。のちに「機」が、気持ちに通じる意を生じてから用いられるようになった。
[類語](1)感情・気分・