余所乍(読み)よそながら

精選版 日本国語大辞典 「余所乍」の意味・読み・例文・類語

よそ‐ながら【余所乍】

〘副〙
① 遠く離れた所にいながら。他の所にいて。
※後撰(951‐953頃)春上・二七「梅花よそなから見むわぎもこがとがむ許のかにもこそしめ〈よみ人しらず〉」
② それとなく。間接に。
源氏(1001‐14頃)手習「この世には、ありし御さまをよそながらだにいつか見んずる」
自分とは直接関係ないことながら。また、客観的に。
古今(905‐914)雑体・一〇五四「よそながらわが身に糸のよるといへばただいつはりにすぐばかり也〈久曾〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android