作兵衛(読み)さくびょうえ

精選版 日本国語大辞典 「作兵衛」の意味・読み・例文・類語

さくびょうえサクビャウヱ【作兵衛】

  1. 〘 名詞 〙 「さくびょう(作病)」を人名のようにいった語。さくべえ。
    1. [初出の実例]「うまひるす事せふでな、作兵衛(サクビャウヘ)と出かけた心中男、君よ憎ふは有(ある)まいがな」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)二)

さくべえサクベヱ【作兵衛】

  1. 〘 名詞 〙さくびょうえ(作兵衛)
    1. [初出の実例]「作兵衛様は御宿かと大晦日」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の作兵衛の言及

【松山藩】より

…江戸中期には栗田樗堂,百済魚文らにより,伊予俳諧の全盛を迎える。1732年(享保17)享保の飢饉は松山藩にも大被害を与え,種麦を枕に餓死した筒井村(現,伊予郡松前町)義農作兵衛の話が生まれた。藩内の餓死者は3400人に達したという。…

※「作兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android