作名村(読み)さくなむら

日本歴史地名大系 「作名村」の解説

作名村
さくなむら

[現在地名]館山市作名

大戸おおと村の南東方に位置し、汐入しおいり川の形成する支谷のひとつに展開する。北西に位置する南条なんじよう村の枝郷。郷村帳類では南条村に含まれて高付される場合が多かったが、実質的には独立した一村であった。正保郷帳では高三三三石余、旗本本多領。文政四年(一八二一)には陸奥白河藩領(南条区有文書)。同七年には幕府領となり、天保八年(一八三七)にも幕府領(同文書など)。天保村高帳では武蔵忍藩領で、南条村本郷や枝郷大戸村より一年早く同藩領になっている。房陽郡郷考でも同藩領で、家数三二。嘉永七年(一八五四)の岡山藩房総預地村高帳(池田家文庫)では備前岡山藩預地。旧高旧領取調帳によると幕末には幕府領で、明治元年(一八六八)より館山藩領となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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