ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 併用薬の副作用チェックの制度化へいようやくのふくさようチェックのせいどか 新薬開発の段階では,単剤での投与で薬効や安全性の検定が行われるため,承認後,ほかの薬剤との併用によって生じる副作用についてのチェックは十分なものとはいえなかった。これまでにも,臨床段階で自発的に薬効評価のガイドラインを広げたり,市販後併用の予想される薬物との薬理学的な試験などは行われてはいるが,それでも症例数,病態,投与期間,年令,併用薬などは限定的であった。最近でも,抗ウイルス剤と抗癌剤との併用による死亡事故が起り大きな問題となった。これらのことから,厚生労働省は併用時の相互作用のチェックを,臨床試験の際に制度として実施することを義務づける方針を決定している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by