検定(読み)けんてい

日本大百科全書(ニッポニカ)「検定」の解説

検定
けんてい

人または物を検査し、これが一定の基準に合致しているかどうかを確定または認定する行為をさすが、法律に定められた公的なものと私的な基準によるものとがある。また、公的な検定においてもその効果は法律によって一様ではない。

 たとえば学校教育法は、小学校、中学校、高等学校の教科用図書(教科書)の文部科学大臣による検定と、教科用図書の使用義務について定めているが(学校教育法34条、49条、62条、70条、82条)、同法は、この検定を受けた教科用図書以外の図書を教材として使用することを禁止しているわけではない。「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律」により、無償給付および給与するものは、検定を受けた教科用図書に限られている(同法2条、3条、4条、5条)。これに対して、医薬品医療機器等法(旧薬事法)は、厚生労働大臣の指定する医薬品が厚生労働大臣の指定する者の検定を受け、これに合格したものでなければ、販売し、授与してはならないと定めている(43条1項)。

 そのほか、資格試験にかかわる建築基準適合判定資格者検定(建築基準法5条)や警備業務(警備員)検定(警備業法23条)などがある。

[稲葉一将 2022年1月21日]

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精選版 日本国語大辞典「検定」の解説

けん‐てい【検定】

〘名〙
① 調べてみて決定すること。一定の基準のもとに検査をして、価値、品質、資格などを決めること。
※教育学(1882)〈伊沢修二〉二「礦物等の嗅味によりて、其品種を験定するが如きに至っては」
風俗画報‐一六八号(1898)人事門「師の学力を検定(ケンテイ)することもなければ」
田舎教師(1909)〈田山花袋〉四五「来年は一つ是非検定を受けて見たいんだが」
数学で、母集団についての仮説正否を任意標本に基づいて確かめること。仮説検定

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世界大百科事典内の検定の言及

【数理統計学】より

… 標本平均以外にも標本の関数であって,母集団の特性を記述するものがたくさんあり,総称して統計量と呼ばれる。種々の統計量を選び,その確率分布をみて,母集団のパラメーターの推定を考えたり,統計的な仮説の検定を行うのが推測統計学(推計学ともいう)の目標である。まず基本となる母集団の分布が多くの場合正規分布,あるいは近似的に正規分布に近いとしてよいことに注意する。…

【統計的検定】より

…事物の集合を定量的に比較する目的で用いられる数理統計学の方法を統計的検定(または検定)という。応用としては,例えば,化学反応の収率を上げる目的で使用する触媒の比較とか,現在の日本の成人男子の身長を10年前と比較するとか,あるいは,ある病気に対する2種の治療法を比較するなど数多くの例を挙げることができる。…

※「検定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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