普及版 字通 「侈」の読み・字形・画数・意味
侈
8画
        
              [字訓] おごる・おおい・ほしいまま
[説文解字]

[字形] 形声
声符は多(た)。多に
・
(し)の声がある。〔説文〕八上に「掩脅(えんけふ)なり」とし、また「一に曰く、奢泰なり」(段注本)とあって、尊大を装って他に誇ることをいう。すべて外見を張り、身分にすぎたことを侈靡という。[訓義]
1. おごる、ほこる、他をあなどり尊大にする。
2. おおい、大きい、ひろい、はる。
3. ほしいまま、みだら、度をこえる、節度がない。
4. ひらく、はなれる、しまりがない。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕侈 ヲゴル・ホコル・サカリ・フルフ・シヘタリ・ナカスハリ・ユタカニ・アサムク・マサル・フルシ・オホキナリ・カタスホリ 〔字鏡集〕侈 フルフ・アサムク・ユタカニ・ホコル・ヲコス・マサル・スマフ・カタスホナリ・フルシ・ヒヘラク・オホシ・ウルハシ・ヒカリ・ウルフ・ヲコル・オホイナリ・ナカスハリ・サカリ
[声系]
〔説文〕九下に侈声として「
は廣なり」と訓する字があり、建物に移していう。〔広雅、釈詁一〕にも「大なり」と訓する。多は多肉の象。多・侈声の字に、盛大の意をもつものがある。[語系]
侈・
thjiaiは同声。奢sjyaにも張大侈靡の意があり、奢侈と連ねて用いる。[熟語]
侈袂▶・侈
▶・侈家▶・侈闊▶・侈偽▶・侈虐▶・侈驕▶・侈倹▶・侈言▶・侈衒▶・侈口▶・侈傲▶・侈国▶・侈志▶・侈侈▶・侈
▶・侈肆▶・侈辞▶・侈邪▶・侈心▶・侈声▶・侈俗▶・侈惰▶・侈泰▶・侈汰▶・侈大▶・侈長▶・侈費▶・侈靡▶・侈富▶・侈風▶・侈服▶・侈物▶・侈遊▶・侈楽▶・侈離▶・侈麗▶・侈論▶[下接語]
侈・華侈・
侈・驕侈・極侈・弘侈・光侈・鴻侈・傲侈・豪侈・視侈・奢侈・邪侈・庶侈・饒侈・崇侈・汰侈・泰侈・雄侈出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

