デジタル大辞泉
「節度」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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せつ‐ど【節度】
- 〘 名詞 〙
- ① のり。さだめ。おきて。法度(はっと)。〔国語‐周語上〕
- ② 言行などの適当な程度。ほどあい。適度。
- [初出の実例]「遨遊して節度なきを云。従レ流、舟を浮て上り下りし、博弈し田猟する類を云」(出典:応永本論語抄(1420)季氏第一六)
- 「二人とも大層節度のある遠慮深さがあったから」(出典:がらくた博物館(1975)〈大庭みな子〉犬屋敷の女)
- ③ 節(ふし)。区切り。
- [初出の実例]「一挙動毎に節度をつけて銃をおろすのが聞えた」(出典:鶴(1952)〈長谷川四郎〉五)
- ④ 皇帝・天皇が将軍に出征を命じた時、その符節(しるし)として賜わる太刀・旗・鈴などの類。
- [初出の実例]「朝の御守りと成者は節度と云剱を給はる。我与へたらむ剱を持ならば、王の御守りとして司位一門の繁昌肩を並る人有まじ」(出典:延慶本平家(1309‐10)二中)
- ⑤ ( ━する ) 下知(げち)。指揮。さしず。
- [初出の実例]「経基はちかき皇孫なりしかど、承平の乱に征東将軍忠文朝臣が副将として彼が節度をうく」(出典:神皇正統記(1339‐43)下)
- [その他の文献]〔旧唐書‐職官志〕
- ⑥ 「せつどし(節度使)」の略。
- [初出の実例]「節度に成って行くことと見ゆる」(出典:唐詩選国字解(1791)七言古)
- [その他の文献]〔北史‐唐邕伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「節度」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の節度の言及
【節度使】より
…いわゆる〈令外の官(使職)〉の代表的なものである。節度は軍隊の指揮を意味する。710年(景雲1)以後,10節度使が設けられた。…
【リズム】より
…リズムは本来,呼吸,脈搏,運動をはじめ生命現象すべてのなかに存在しているが,さらに地球の運動や潮汐のなかにその根源を認めることができる。律動,節奏,節度などの訳語があてられることが多いが,日本の洋楽黎明期には〈拍子〉や〈口調〉の訳語があてられたこともあった。西欧諸語のリズムは古代ギリシア語のリュトモスrhythmosに由来する。…
※「節度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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