依納郷(読み)よさみごう

日本歴史地名大系 「依納郷」の解説

依納郷
よさみごう

和名抄」高山寺本に「与流美」と訓じ、よるみと読み、東急本に「依」と記し、「与佐美」と訓ずる。「万葉集」巻七柿本人麻呂の歌に「青みづら依網の原に人も逢はぬかも石走る淡海県の物がたりせむ」とある依網の原で、堀川百首の「夜寒の里」もこの地であるとする説もある。「大日本史」国郡志・「日本地理志料」は音通から安城市西北部の旧村篠目ささめ村をこれにあて、後者は安城市北部全域と知立ちりゆう市東部を占めるとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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