日本歴史地名大系 「碧海郡」の解説 碧海郡あおみぐん 愛知県:三河国碧海郡「和名抄」には郡域に智立(ちりゆう)・采女(うねめ)・刑部(おさかべ)・依納(よさみ)・鷲取(わしとり)・谷部(はせべ)・大市(おおいち)・碧海・礼(きれ)・呰見(あざみ)・河内(かわち)・桜井(さくらい)・小河(おがわ)・大岡(おおおか)・野(あざぶ)・駅家(うまや)の一六郷が確認できる。このうち駅家郷は「延喜式」(兵部省)にみえる鳥捕(ととり)駅の地とされる。県のほぼ中央部にあたり、碧海台地の全域と西の境川から東の矢作川流域にわたる地域である。平城宮出土木簡のうちに、和銅二年(七〇九)一二月銘で「□臣郡」とあるが、飽臣郡とされる。近世末には郡内一二九ヵ村であったが、明治二二年(一八八九)以後の町村の統廃合を経て、同三九年には安城(あんじよう)・高浜(たかはま)・新川(しんかわ)・大浜(おおはま)・矢作(やはぎ)・知立(ちりゆう)・刈谷(かりや)の七町と依佐美(よさみ)・棚尾(たなお)・旭(あさひ)・明治(めいじ)・桜井・六(む)ッ美(み)・上郷(かみごう)・高岡(たかおか)・富士松(ふじまつ)の九村となる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by